欧州医薬品庁(Agence européenne du médicament)が12月21日にファイザー(Pfizer-BioNTech)製のワクチン接種の許可を出したことにより、アメリカ合衆国(12月14日)、イギリス(12月8日)より数週間遅れて、ドイツ、オーストリア、イタリア、フランスで12月27日からワクチンの接種が開始されました。
フランスでの接種は第一段階として、保健衛生上のリスクのある65歳以上の医療関係者と、65歳以上の介護老人ホーム(Ehpad:Établissement d’hébergement pour personnes
âgées dépendantes)に入所している人、長期療養施設の入院患者、老人ホームの入居者から接種が行われました。でした。1月末までに100万人に接種する予定でしたが、1月1日時点での接種を行った人数はたったの516人でした。ドイツではすでに23万8千909人が1回目の接種を受けていたのと比べると、あまりにも少ない数でした。
1月4日からは、慢性病を患っている50歳以上の医療関係者に対象者が拡大されました。
12月31日にオリヴィエ・ヴェラン(Olivier Véran)連帯・保健大臣(Ministre des
Solidarités et de la Santé)が約100ヵ所のワクチンセンター(centres de vaccination)を設置することを発表し、夏前までに1400万人の接種を目指して、第二段階は、1月18日から75歳以上の接種が開始しました。電話とインターネットでの予約受付は1月15日から開始しましたが、ワクチンの量が希望者に対して十分ではなかったため、予約場撮りにくい状態が続き、混乱した地方もありました。
2月6日からは、年齢関係なく、すべての医療関係者が接種できるようになりました。
2月19日からは、コロナ重症リスクのある(糖尿病、肥満など)50歳から64歳が、病院で摂取できるようになり、2月25日からは、かかりつけの町医者でも接種できるよういなりました。
3月2日からは、75歳以上がかかりつけの町医者でアストロゼネカ(AstraZeneca)を接種できるようになりました。
3月15日からは、複数の慢性病にかかっている(comorbidité)50歳以上が、診断書なしでも薬局でアストロゼネカを接種できるようになりました。
3月27日からは、70歳以上であれば、モデルナ(Moderna)またはファイザー製のワクチン接種が可能となり、アストロゼネカは町医者でも薬局でも接種できるようになりました。
4月12日からは、55歳以上が町医者、看護婦または薬局でアストラゼネカ製バキスゼブリアR (Vaxzevria)の接種が可能になりました。
5月1日からは、複数の慢性病に罹っている18歳から49歳に、診断書があればファイザー製またはモデルナ製のワクチンを打つことが許可されました。
5月10日からは、すべての50歳以上が、ワクチンセンターで、ファイザー製またはモデルナ製のワクチン接種ができるようになりました。
5月12日からは、複数の慢性病を患っている18歳から49歳が、ワクチンセンターで予約当日または翌日、ファイザー製またはモデルナ製のワクチンを接種できるようになりました。
5月31日からは、ワクチンセンターで、すべての成人に対してファイザー製またはモデルナ製のワクチン接種が可能となり、6月15日からは対象年齢が12歳から18歳に拡大されます。
6月4日、フランスでは2748万4千767人が1回目の接種が終え、1200万9千164人が回目の接種を終えています。合計3949万3千931人が最低1回摂取したことになります。
参考文献 : Service-public : https://www.service-public.fr/
Ministère des Solidarités et de la Santé :
https://solidarites-sante.gouv.fr/